未経験+女性での造園業への挑戦

はじめまして。
2025年4月に入社し目下研修中ですが、今回は自身が卒業しました職業訓練校についてお話させていただきたいと思います。
元々植物が好きで自宅の芝張り、花壇作り、木の手入れなどを通じて庭作りの楽しみをとても感じていました。
初めは緑に関わる仕事に就けたらどんなに幸せだろうか…と思いつつ、現実的にはまだ子育てに手がかかる時期でもあり、将来的にいつかチャレンジしたいという思いを胸の中に秘めていました。
それから10年程経ち、子育てもひと段落しふと自分の今後について考えた時、ずっと心に秘めていた造園業への挑戦をするなら今しかない!!と決心し突き進むことにしました。
家族は初めは驚いたり、女性での挑戦は大変だと心配していましたが、自分の本気度が伝わり次第に理解し応援してくれました。
とは言え今までは経理一筋で造園については全くの素人でしたので、先ずは造園につき基礎的な事を学ぶ為、城東能力開発センター江戸川校のグリーンエクステリア科に入校しました。
幸いなことに私が入学したクラスは女性が半分も在籍していてとても心強かったです。
クラスメイトは全員異業種からの挑戦で皆感じる事は一緒なので、ハードな訓練を進める中教え合ったり支えあったり時には相談する事で半年間を無事乗り切ることができました。

訓練校のカリキュラムですが半年間で実技学科を通じて竹垣作成、石組、剪定刈込み作業、ブロック(レンガ)組積作業、モルタル塗、タイル張、測量、CAD等休む間もなく次々と800時限の訓練が行われます。
最初は道具の名称を教わり、スコップの使い方、穴の掘り方、竹(柱)の切り方など一つ一つ丁寧にレクチャーしていただきました。
どの作業も初めてなので上手く出来ない事が多々ありますが、そんな時もどういった理由で失敗するのかまたそうならない為にはどうしたらいいのかと教えて下さるので安心して学ぶことができます。
また学校での訓練だけではなく、校外学習として屋上緑化に特化した企業を訪問し、説明を受けたり都内庭園に訪問し実際勤務している職人のお話を伺えたり貴重な体験もしました。

半年の訓練はあっという間に過ぎ、最後にクラスで一つの庭園を造るという卒業制作があります。
卒業制作では各々作業を担当し、材料表、作業手順書作成から作業スケジュール作成、進捗状況の共有、安全確認、作業写真撮影など作庭に係る一連の業務を経験しました。
最後に完成した庭園についてプレゼンをして終了となりますが、プレゼン終了後には一つの作品をクラス全員で作成したという達成感でいっぱいになります。

訓練を通じて、作業は一人で進めるのではなくそれぞれ役割分担をし周りと協力する事が重要だと再認識する事もできました。
訓練校での日々はとても大変ですが、未経験の自分にとっては広範な知識と技能を学ぶことが出来とても有意義な半年間となりました。
また講師の先生方も各分野のエキスパートでいらっしゃるので、そんな先生方に直に教わる事ができ大変貴重な財産となりました。
訓練校で学んだ事をもとにこれからは実践で知識や技術を身につけ自分の理想とする造園工に近づけるよう努力したいと思います。
城東能力開発センター江戸川校HP https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/vsdc/edogawa/index.html