経験ゼロから造園女子へ

造園に興味を持ったきっかけ

もともと植物が好きでしたが、その漠然とした『自然に関わる』というキーワードが『造園』という形になったのは、転職活動の一環で職業訓練校の説明会に参加し、我孫子高等技術専門校を知ったことがきっかけでした。

それまで造園との関わりがなかった自分にとって、「どんなことをする学校なのだろう?」と興味を持ったのが始まりで、専門校の先生から見学のお誘いを頂き、学校内の樹木の様子、生徒さんの活動する様子を実際に見て、造園を学んでみたいと思ったことがきっかけでした。

我孫子高等技術専門校 通学への不安と学び

前職は事務系で、座って文字や画面を見ていることの多い仕事でした。

我孫子高等技術専門校に入校し、造園科の短期生として半年学ぶにあたって心配だったのが、体力面です。

私の入学した期では女性が私を含め2名いましたが、経験の下地が全くない女性の私が大半が男性という環境の中でやっていけるのか。

自分の体力を信用できない部分があったのです。

実際、男性と比べて及ばないところは沢山ありましたが、クラスメイトが助けてくれたり、先生が助言を下さったり…作業は協力が必要だということや、頭を使って効率や力を生み出す工夫がある事を学ぶことができました。

技術を会得するのと同時に、人との連携や、物事を観察することも大事な要素だと感じました。

我孫子高等技術専門校造園科での日々は、とても充実していたと思います。

千葉県立我孫子高等技術専門校について(千葉県ホームページより)
https://www.pref.chiba.lg.jp/kg-abiko/

新松戸造園との出会い

我孫子高等技術専門校在学中に、手賀沼自然ふれあい緑道で開催された『植木屋さん体験』に参加しました。

そこで新松戸造園の存在を知ることになります。植木屋さん体験は面白く、あっという間に時間が過ぎました。スタッフとして立ち回っている新松戸造園の方々を見て「こんな仕事もあるんだ」と新鮮に感じたのを記憶しています。造園業に関わったことがなかった自分にとって、印象深い出会いになりました。

その後、就職活動の時期になり、新松戸造園を見学させて頂くことになりました。丁寧な案内で、現場も見せて頂きました。

当時は、半年造園科で学んだとは言えまだまだ未熟な自分が、造園業へ就職してやっていけるのかという不安もありました。

ただ、専門校でも「新松戸造園は様々なことをしている会社で女性も活躍している。専門校出身の先輩もいるよ」と励ましてもらっていましたので、見学を経てそれを実感した次第です。やってみたいという想いが強くなりました。

入社直後の私と挑戦してみたいこと

現在、私は各部署での研修中の身です。

各々の部で現場の作業を見たり体験させてもらって、毎日大小様々な発見があります。

夏期の学校生活を経ての冬入社となったわけですが、落ち葉清掃や剪定作業、イベント準備などに参加させてもらいました。

季節ごとの苦労や楽しみを想像しながら、学んだことをしっかり生かして成長できるように、この先も鍛錬していきたいと思っています。

振り返れば、全くの未経験から造園業に足を踏み入れるには、ハードルがいくつかあったように思います。

私の場合、運のよい出会いに沢山助けられたと思っていますが、「ここぞというところで見学をさせてもらう」、「イベントに参加する」ということが出来たのは大きかったように思います。

実際が見れる、ということは貴重であったと改めて思います。