目指せ!植栽基盤診断士・・・補!!
2025年6月、埼玉建産連会館で「植栽基盤診断士補」の研修会が行われました。
弊社からも3名が参加しました。
1日目は実技研修、2日目は学科研修と2日間に分かれて実施。
今回は、1日目の実技研修を少し見学させていただいたので、ご紹介します。
「植栽基盤診断士補」とは?
あまり聞き慣れない資格かもしれませんが、そもそも「植栽基盤診断士」とは、樹木や緑地が健やかに育つための“土台=植栽基盤”を専門的に診断・評価するプロフェッショナルです。
例えば、公園の樹木が枯れてしまう原因が「土壌の排水性が悪い」「根が酸欠状態になっている」などの場合、植栽基盤診断士がその原因を科学的に調査し、改善提案を行います。
一方で「植栽基盤診断士・補」は、植栽基盤診断士の指導の元に、植栽対象地の調査、診断、処方の立案を補佐する役割になります。

一般社団法人日本造園建設業協会HP「植栽基盤診断士」より引用
実技研修の流れ
①土性判定 ②土壌断面 ③土壌硬度 ④透水性 ⑤化学性
以上の5つのブースに分かれており、グループ毎に決められた順番で回り講習を受けます。

①土性判定のブースにて。土をひも状に伸ばす指頭法という調査の実技中です。

②土壌断面のブースにて。土壌断面を大きな穴に入って、直接観察しています。

こちらでは「長谷川式大型検土杖」という道具を実際に使って、土壌の断面を調査します。

③土壌硬度のブースにて。土壌の硬度を図る「長谷川式土壌貫入計」の組み立て中。

④の透水性のブースにて。長谷川式簡易現場透水試験機の実技中です。写真の弊社社長が講師を務めました。
社員の感想
Kさん:「実際の仕事の中でもまだ触れたことのない道具を使えたり、知らない知識が多く、新しいことをたくさん学べて面白い」
Sさん:「テキストを読むのとは違って、実際に触って体感できることで、より理解することができる。実際の現場でも経験している部分もあるし、初めての部分もあって、暑い中でも楽しめている。2日目の学科研修を受けることで、もっと理解につながるのではないかと期待している。」
Mさん:「仕事で使ったことのない道具も、実際に触れられて勉強になる。現場では混ざった土を扱っているけれど、ここでは土を層として分けて観察できて、いつもと違う視点で見ることができる。」
そして、3名が共通して話していたのは、
「この知識があると、実際の仕事の現場でも見方が変わり、より深く状況を把握することができそう」
とのことでした。
まとめ
晴れて暑い日でしたが、汗をかきながらも意欲的に楽しそうに学んでいる姿が印象的でした。
近頃、都市における緑化がさまざまな場で展開されるようになり、植栽された植物の生育不良や枯死を多く目にすることも増えてきました。
植栽基盤診断士という資格は、これからの都市づくりや環境保全に欠かせない存在としても、ますます注目されている資格です。
ご興味ある方は、まず、植栽基盤診断士・補から学んでみるのはいかがでしょうか?


