重機不可の場所でも解決!空師が挑む大木の剪定

先日、個人のお客様のお宅で庭木の剪定を行いました。
お庭に植えられていたのは、大きなスダジイとコウヤマキ。
長い年月をかけて大きく成長し立派な姿になっていた一方で、枝葉が母屋にかかるほどになっていました。
「大きくなりすぎた庭木をどうしたらいいか」と困っているとご相談をいただき、剪定を行うことになりました。


重機が入らない場所での作業
今回の現場は、庭の奥にある木だったため、重機を入れることができない場所でした。
大きく育った樹木を安全に剪定するためには、木の状態や周囲の建物などを確認しながら、慎重に作業を進めていく必要があります。
そこで今回は、弊社の元社員で、現在は独立して造園会社を経営している、南雲造園株式会社の南雲さんにご協力いただき、弊社の社員3名と現場に入り作業を行いました。
空師の技術を生かした剪定
今回の作業では、高所にある枝や建物側へ大きく伸びた枝を扱うため、一本一本の状態を慎重に見極めながら剪定を進めました。
太い枝は切り落とす際に、直接下に落とすのではなく、ロープを使ってゆっくりと安全な場所へ吊り下ろす「吊り切り」と呼ばれる空師ならではの技術を駆使しました。


重機が使えない狭い場所だからこそ、地上と木の上で声を掛け合い連携を取ることが不可欠です。
そもそも空師とは?
「空師」とは、重機が入れないような狭い場所や高所にある樹木に、ロープや特殊な器具(ハーネスなど)を駆使して木に登り、剪定・伐採を行う特殊伐採のプロフェッショナルです。
空に近いところで仕事をすることから「空師」。日本に古くから伝わる伝統的な職業だそうです。




海外ではこうした樹木管理の専門家を「アーボリスト(Arborist)」と呼び、木の健康を守りながら安全に作業する技術が確立されています。
日本の伝統的な「空師」の高度なロープ技術と、アーボリストの安全管理を組み合わせることで、建物に隣接した場所でも安心・安全な作業が可能になります。
すっきりとしたお庭に


作業後は母屋にかかっていた枝も整理され、太陽の光も入るようになりました。
大きく育った庭木は、お庭のシンボルになる一方で、枝が建物にかかったり、日当たりや風通しに影響したりすることもあります。
「そろそろ剪定しなきゃな~」と思っているうちに、あっという間に成長して、自力では剪定できなくなってしまうことも・・・
大切に育ててきた庭木、これからも共に暮らしていく庭木、木と人との暮らしが快適な毎日になるよう、造園の技術がお役に立てると嬉しいです。


